ハシモトナオのブログ

ハシモトナオ a.k.a. グラフィックゴリラの個人ブログ。

大園桃子さん。20歳の誕生日。忘れたくない想い。

 

みなさま、おはようございます。

 

一人のしがない乃木坂絵描き(まだ言ってる)、ハシモトナオです。

 

まずはですね、大園桃子さん20歳のお誕生日おめでとうございます!

 

最初はあんなに泣いていた桃子さん、今はもう立派になられて20歳ですよ。

 

3年で大きく成長されてたなあ、過去2回生誕絵を描いてきた身としても感慨深いものがございます。

 

 

 

さて、今回は珍しく作品解説をしていこうと思います。

 

というのも、今回紹介するのが本日アップした大園桃子さんの20歳の誕生日をお祝いする絵。

 

それがこちらでございます。

 

f:id:hashinaomoto:20190913033924p:image

 

今回は通常の制作プロセスと若干異なっており、仕上がり方も全く違うからです。

 

この一見かわいらしい大園桃子さんの絵。

 

この背景にある想いをお話させて頂きます。

 

 

 

今回も2,3ヶ月前からどういう絵を描こうかとずっと考えており、なんとなくどういうものを打ち出すか考えておりました。

 

そりゃあ一推しに対するプレゼントですからね、いっぱいいっぱい考えますよ。

 

しかし、考えていたことが一瞬で覆されることが起きました。

 

 

 

大園桃子さん、今シングル活動休止。

 

 

 

そこで私はこう思ったのです。

 

「今アイドル活動をお休みしている桃子さんに、プレゼントとして『アイドルアイドルしている姿の大園桃子さんの肖像』を見せると、一体本人はどう思うのだろうか。」

 

元々、一人間として表現し、どんな人もアイドル/オタク関係なく人間として接しようとし、「アイドル」というものに対して常に疑問を持つ桃子さん。

 

そんな印象を持っていた私にとって、アイドルアイドルしている桃子さん、制服や衣装を着ている桃子さんを描く気がどうしても起きなくなってしまったのです。

 

すべて一からやり直しです。

 

そこで私は「人間としての大園桃子さん」を肯定したいと思い、舵を切り替えました。

 

それからまた一カ月間、ずーっと悩んでいたらあっという間に五日前。

 

そこで思いついたのが「プリクラ」です。

 

19・20歳の女の子の表現行為やリアル、楽しみの象徴としてプリクラを持ってこようと決めたのです。

 

 

 

ここで重要になってくるポイントですが、プリクラは主に2つの概念で構成されています。

 

「盛りという変形」と「落書きという加算」です。

 

「盛る・変形」というのはいわば現実の曲解ですので、大園桃子という人に対して最も反するものです。

 

ですので今回この概念は除外しようと考えました。

 

あくまでまっさらな大園桃子さんを表現する。

 

それに即するように、服もただのまっさらなTシャツにしています。

 

 

 

そして「落書きという加算」、今回はここを焦点に絞りました。

 

それは己を表現する行為、落書きとは至って直感的で、素直に込み上げてきたものを表現する行為です。

 

まさにここだと。

 

クラウンや頬の斜線を落書きとして導入したり、桃子さんにまつわるマスコット達をスタンプとして導入する。

 

実際、桃子さん自体の肖像とそれ以外の要素では使用しているペンも違います。(肖像の場合だと、上からブロウをかけて、カメラ特有のブレを演出しています。)

 

 

 

そして、その落書きのノリで至って感覚的に処理した「大園桃子」の作字。

 

f:id:hashinaomoto:20190913041130j:image

 

黒枠で隅っこに年月日と、「MOMOPRI」の文字。

 

などなど、随所にプリクラであることの意識を落とし込んでいます。

 

そして中央には大園桃子さんの最大のチャームポイントである、明朗快活な笑顔。

 

あの笑顔を真のもだと信じたいという想いを込めました。

 

 

 

まっさらな姿で笑顔の大園桃子さんの肖像(写真)。

 

そしてその上から一人の女の子、一人の人間として表現すること(落書き)。

 

しかしそれもまたアイドルとして消費されていく(プリクラ)。

 

それでも私はそのまま表現しようとするあなたを肯定したい。

 

 

 

一見かわいらしいイラストですが、裏側にはこのような想いと背景があり、分かりにくい構造としては「イラストレーション」というより「アート」。

 

まさに「ファン」としての「アート」。

 

またファンアートとして変な方向にいってしまったなあ、という後味が今漂っています。

 

まあ、それもある意味オタク的なんだろうけど。

 

拗らせてるなあって感じがします。

 

 

それでも私は「そのまま」の大園桃子さんを素直に肯定したかった。

 

だから完全に自己満足な気もしますが(どうせ本人には見せることもないだろうし)、まあ、これでいいか、と。

 

 

 

別にアイドルとしての桃子さんを否定するわけではありませんし、なんなら大いに肯定しますし、もっと見たいという想いもあります。

 

ただ、今ここで表現することとしては、少なくとも私の中では違ったなあ、と。

 

色んな考えや感情、想いが交錯していますが、それをそのまま定着させた、という感じです。

 

この想いを忘れない為に。

 

そして何より桃子さんへの「生まれてきてくれてありがとう」を表現する為に。

 

 

 

色々一発書きでここに書き込み、なかなか分かりにくかったかもしれないのはお粗末さまです、すみません。

 

 

 

改めて大園桃子さん、20歳のお誕生日おめでとうございます。

 

生まれてきてくれてありがとう。