アイドルの二次創作の表現問題。
ハシナオです。
2ヶ月ぶりのブログなんですが、更新頻度少なめとはいえ、ブログ始めてもうこんなに期間経ってたんだと実感しております。
時は9月。夏も終わりかけ、夜には秋風が微かに頬を撫でる頃合でございます。
9月13日。一推しの大園桃子さんの誕生日。
9月27日からの東京、29日の今年最も楽しみにしているイベント、中野会。
それらの準備に慌ただしく奔走する初旬でございます。
さて、今回はアイドルの二次創作についてです。
先月、アイドルの二次創作の話題で少々耳にしたのが「表現」の問題でした。
「絵描きの方々で一部、メンバーを軽んじ過ぎた描写をされる方々がいらっしゃる」や、「加工やトレスはただのRT稼ぎ」といったこの手の話題は前々から何度も上がっては議論が巻き起こったり、私自身も各所で意見を述べたりして参りました。
かつてはそういった議論の摩擦を減らしたりする事が出来るようになればという目的も含めて、ある企画を起こそうとしたりしていましたが、それもタイミングが悪く頓挫し...。
今回私はそれに対する、あくまで個人的な見解を述べさせて頂きます。
まず語るべきなのが、根本的に「二次創作とは」についてです。
昨今の46グループの二次創作で挙げられるのが、絵(ファンアート)、漫画、画像加工、音源編集、小説、妄想ツイートなどが例として挙げられます。
この「二次創作」という大きな枠組みの中で、画像加工やエログロ百合系の妄想ツイートに対する批判などが展開されている訳なのですが、これらが「アウト」か「セーフ」かという話になると、極端に言ってしまえば全て「アウト」です。
「著名な人物名・団体名を許諾無く使用、或いはキャプションとして挿入している表現物を公共の場に公開する」ということ自体が既に「アウト」の領域に入っています。
二次創作のベースにあるのはあくまでアングラであり、当然それは私のような絵描きも例外ではありません。
更に画像における肖像権の問題も絡めていくと、イラスト<模写<トレス<画像加工という順に元の画像の純度が高ければ高いほど、肖像権に抵触する可能性は高まります。
現状、公開のみで権利者に立件されることはあまり無いですが、商売として利用している場合は、立件される可能性が高いです。
ではなぜ公開で許される現状があるのかと言いますと、二次創作によってファンとの交流が深まったり、宣伝効果があり、権利者に有益であるというのがひとつ。
もうひとつがインターネット上での話になりますが、コピペ文化といったものをベースに発展してきたインターネットにこれ以上法律で知的財産権における規制を拡大してしまうと、確実に発展率が急降下することが予測されるからです。(それでも2010年代で規制はかなり厳しくなりました。)
ここで「知的財産権における規制の拡大」という話が出ましたが、これは最早二次創作の領域に留まりません。
私達は少なからず目にすることがあるでしょうが、そのうちのいくつが違法アップされたものか数えたことがあるでしょうか。
こういったものは視聴するだけでも違法の領域に入ります。
TwitterやSNSに自分がアップする画像にしてもそうです。
「ネットの画像検索から拾ってきた」というものは誰しも1度は経験があるでしょう。
そうです、インターネットを使い続けていく上で、「法に抵触しない」なんてことは、余程の注意力がない限り有り得ない。
しかし、インターネットはそうやって発展してきた背景があり、時代を動かしています。
さて、話を二次創作に戻しましょう。
絵描きを含めた二次創作者が「真っ白な善良な市民」ではないと分かった今、どこまでの表現が許され、批判を受けたりすることもないのでしょうか?
私の答えは「表現してはいけないものなんてない、しかし『表現』と『公開』は別」です。
個人的に楽しむ領域の二次創作物に規制がかかるとすると、それは最早思想警察であり、「表現の自由」を許さないものです。
エロだろうがグロだろうが、「表現」は規制されるべきではありません。
しかし「公開」となると別で、ここはもう人によって感性が違いますから、仕方がありません。
私も実際「メンバーを絵に描き起こすということ自体気に食わない」という方を遠目で伺うことがありました。
だから私もアカウント立ち上げ当初、「多少の批判は覚悟しよう」という気持ちを持って取り組んで参りました。
だから絵の内容を考えるところから公開する一歩手前まで、どのような反応が返って来るか想定し続けます。
逆に個人的に気に食わない表現があるものに触れたりしたら、距離を取ったり、あまり言及しないようにする。
そこで食ってかかる時点で平行線なのは見え透いていますから、一々喧嘩を吹っかけるのはナンセンスです。
理解する必要はないけれど、存在は認めるべきだと思います。
話が少し変わりますが、無断転載やアイコンなどへの転用といった問題も制作者本人が考慮して、どのような対応をとるか判断するべきだと思います。
周囲が囃し立てるのもあまり良くない。
私も自分の絵が何の声掛けも無しにアイコンに使用されたりということは、結構な頻度であります。(最近はスルーしてますが)
面白かったのが、イラストに某スポーツブランドのロゴと合わせて加工した方!
これはシンプルに面白がって傍観していました笑
私はどちらかというと、自分のものに対しては多少許容する心を持って、楽しむ側に回りたいと思います。